キルギスでは、主に以下の税種別があります。

国税
・利益税
・所得税
・付加価値税
・物品税
・鉱業税
・営業税

地方税
・地税
・固定資産税

利益税は、キルギス国内で発生した様々な利益に対して課される税です。納税者はキルギス共和国で活動する全ての事業体です。
税額は、1年間に発生した収入と経費との差（利益）から算出されます。課税倍率は10％ですが、事業内容によっては一部または全額免除されます。

所得税は、キルギス国内で発生した個人の収入に対して課される税です。納税者はキルギス国内で収入を受け取る、非居住者を含めた全ての人です。
税額は、納税者の年間所得の租税控除後の金額から算出されます。課税倍率は一律で10％です。

付加価値税（通称VAT）は、日本の消費税のように、キルギス国内で消費される様々な商品・サービスに課される税です。納税者は商品・サービスを扱う全ての事業体です。
商品・サービスに付けられた値段の12％が付加価値税となりますが、一部例外のものがあります。

物品税は、特定の製品に対して、付加価値税とは別に発生する税です。日本の酒税やたばこ税などを総称したものです。納税者は対象の製品を扱う全ての事業体です。
課税倍率は製品によって異なります。

営業税は、付加価値税とは別に、商品の販売やサービスの提供に課される税です。納税者は対象となる商品・サービスを提供する全ての事業体です。
課税倍率は業種および提供内容によって変わりますが、現金支払い以外の場合は営業税は発生しません。

鉱業税は、鉱山の営業に課される税です。納税者は採掘に携わる全ての事業体です。
鉱業税の支払いには二つのタイプがあり、1つは一回払い、もう1つは定期支払いです。課税倍率および支払いタイプは資源によって変わります。

地税は、キルギス国内の土地の所有権及び使用権に対して課される税です。納税者は対象の権利を持つ全ての人です。
課税倍率は土地の種類によって異なります。その土地で生産される作物の種類や生産量・収入が課税の基準になります。

固定資産税は、所有する不動産や車両などの資産に課される税です。納税者は対象となる資産を所有する全ての人です。
課税倍率は資産の種類によって異なります。以下が基本の課税倍率です。 ・非商業用途の不動産：0.35％
・商業用途の不動産：0.8％
・車両：0.5％（車両の機構によって変化あり）