+996 550 031 287
+996 556 052 341
2023年1月6日
昨年2022年中は通貨市場は大きく値動きしました。特に激しかったのはロシアによるウクライナ侵攻が始まった2月末で、1ドルあたりのソム価格は一時100ソムを超すなど大きく下落しました。現在対ドル価格は比較的安定していますが、2023年にはわずかに下落すると見られています。この下落具合は専門家により意見が分かれています。
ユーラシア開発銀行は、1ドルあたり82~84ソムの間で推移すると予測しています。また経済学者のアケネエフ氏はより下がると推測しており、90~100ソムになると主張しています。
アケネエフ氏は「ソムが現在の為替レートを維持することは難しい。ルーブルに追従し、急激にではないものの徐々に下がると考えられる。欧米諸国は自国通貨を守る政策を推し進めており、キルギスを含む発展途上国はこの影響を免れない」と述べています。
キルギス国立銀行は、通貨価格の予想を述べることはありませんが、以下の要因が価格に大きな影響を与える可能性があると指摘しています。
・キルギス国内の経済状況
・貿易収支
・インフレ
・金融市場参加者の予測(ドル推移含む)
・貿易パートナー国の経済状況
・出稼ぎ労働者の国外収入
・季節的要因
・政治状況
キルギスはロシア経済と密接な関係を持っているため、ルーブルも重要なファクターです。アケネエフ氏は「2022年を振り返って分かるように、ソムはルーブルと100%変動を一にしている。2022年の終盤に、ロシアのガスと石油に対する価格上限設定を課す新たな制裁が加わった。これによりルーブルは下落し、ソムも徐々に下がるだろう」と分析しています。
ドルに対するルーブルの価格については、専門家の間で大きく予想が分かれています。ユーラシア開発銀行は年間平均が1ドル68.4ルーブルとなるとしていますが、ロシアの投資銀行ルネサンスキャピタルのエコノミストは70~75ルーブルと予測しており、依然として予測不可能な状況が続くと見られています。
キルギスの隣国カザフスタンのテンゲは比較的安定すると見られています。ユーラシア開発銀行は1ドル485.6テンゲで推移すると予測しています。カザフスタンの経済学者チュキン氏は、ルーブルに対してテンゲが上昇すると予想しています。
とはいえ、別の経済学者であるドソフ氏は、世界の原材料市場における冷え込みと石油市場価格、アメリカの高金利政策による圧力は回避できず、ルーブルの影響も無視できないと述べており、緩やかながらも価格が下落すると推測しています。
なお、それぞれの通貨の1ドルあたりの価格は以下の通りです。
(2023年1月6日現在)
85.68ソム
71.81ルーブル
468.84テンゲ
情報源:
https ://24.kg/ekonomika/254735/
国立銀行の発表では、3月19日のソム-ドルレートは103ソムで固定されました。週末の間この価格は変更されません。 現在民間の銀行の相場では、キルギスソムのドルへの売値は97〜98.8ソム、買値は100〜101ソムとなって […]
キルギス国立銀行の4月5日の公式為替レートによると、1米ドル当たり85.77ソムとなっています。ウクライナ侵攻以前の価格水準に近い数値となっています。 ソムはロシアによるウクライナ侵攻以降大きく下落しており、一時は1米ド […]
在トルコキルギス共和国大使オムラリエフ氏が、トルコでの経済サミット「クルテペ」の「シルクロードとの貿易可能性」に関するセッションで、キルギスの投資可能性について語りました。 同氏はキルギスでビジネスを行うにあたっての新し […]